第4章と第5章では私たち労働者が身を守るために必要な最低限の法律を紹介しましたが、できれば一冊くらいは労働法の入門書を購入して一読されることをオススメします。
それでも、いくらマジメに働いていても急に給料を下げられたり解雇されたり、会社はいつどんな理不尽な仕打ちをしてくるかわかりません。
この第6章では、そうした問題が起きてしまったときに利用できる窓口や制度をいくつか紹介します。
私が未払い賃金を巡って会社と争っていたころに比べると、今は労働問題を解決するための制度や窓口が充実しています。
しかし、平穏無事に働いているうちはそうした制度を知る必要もないため、多くの人はいざトラブルに見舞われると途方に暮れてしまいます。
そうなる前に、こういう制度もあるんだなと頭の片隅にでも入れておけば、いざという事態になっても相談できる場所や解決方法はあるとわかるので、落ち着いて問題に対処することができます。
この章では労働問題の解決に役立つ制度や窓口のなかでも、これだけは知っていただきたいものをピックアップして紹介します。